ブラフコイン2
オレァ何しろこの「ここでしか手に入らない」ってやつが好きでよう…。
どうも皆さんこんにちは。最近、グラビアアイドルの水着を気にしなくするという特技を身につけた男、ineedadrinkです。
これで、禁断の映像が見放題ってわけですよ!うひひひひ。
おっと、これは鬼子には内緒にしといてくださいよ。もしバレたら…うっ考えたくない。
さてさて、本日はようやくスポンジから離れ、ちょいと毛色の違うトリックをご紹介したいと思います。
今回もロスト・テクノロジーといってよいかもしれません。フレンチドロップの「ブラフコイン」。
現象:
「今日は面白いものを持ってきました。とあるところに勤めている友人が、『内緒だよ』とくれたものです」
マジシャンは一辺が1センチほどの金属製の立方体を取り出し、左掌の上に置きます。
「何だと思いますか?これから、その使い方をお見せしましょう」
右手が空なのを見せてから、立方体をこすると、
なんと丸くなってしまいます。
「なんだかわかりますか?もう少し形を変えてやる必要があるんです」
球体となった金属を押さえつけるようにすると、
丸いプレートになります。
「だいぶいい具合になってきました」
両側ともそうなっているのを確認したら、今度はプレートの表面をこすります。
すると、
なんと500円玉の模様が現れます。
「もうおわかりですよね。これ、お金の素なんです」
裏面はまだつるつるで何の模様もないので、こちらもこすると
両側とも模様のある、完璧な500円玉へと変身するのです。
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,r'" `ヽ.
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゙l | :: ゙) 7
| ヽ`l :: /ノ )
.| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
〉"l,_l " --=・=-;:) f'-=・=-ニ ゙レr-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ"::::''  ̄´.::;i, i `'' ̄ r';' } | 久々にワロタ
. ゙N l ::. ....:;イ;:' l 、 ,l,フ ノ | こういうアイテムが沢山売ってた
. |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" < のが昔のフレンチなんだよな 今のバイヤーは昔の
.| ::゙l ::´~===' '===''` ,il" .|'". | セレクトセンスを知らないから困る
.{ ::| 、 :: `::=====::" , il | \________
/ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、
/ .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \
'" | `''-、`'ー--─'";;-'''" ,| \_
過去、何度か入荷しては即座に売り切れ、いったん売り切れると再入荷までハンター×ハンター並に待たなければならなかった、ある意味伝説のアイテム、ブラフコインの登場です。
ここ一年ほどは入荷未定のまま、フレンチ改装と共についにショップからもその姿を消したマジック。
俺が買ったのは、もうずいぶんと昔です。たまたま再入荷していたものを発見、慌ててカートに放り込みました。
俺ことineedadrink、こと欲しいものに関しては迷わず飛び込む男なんですぜ!
まあそのおかげでトホホな出費があったりも…まさに米国へと向かうクイズ番組の、壁を突き破る二択状態。ガボッといい音がしたことが何度あったことか…(遠い目)
でも、これは当たりでしたね!今に至るまで楽しんでいます。
ブラフコインには、手先の技術が要らないブラフコイン1と技術が必要なブラフコイン2がありますが、俺が購入したのはブラフコイン2です。当時既に、ブラフコイン1は製作を取り止めていました。
カタログで見るたびに、「どうしても欲しい」と思っていたマジックだったので、現物が届いたときにはそりゃもう、部屋を転げまわるくらい喜びました。
まず何より、この遊び心あふれる現象が大好きです。
目の前で固い金属が次々に姿を変えていく様は、まさに魔法。今日びネリケシだってここまでは変化しませんよ!
四角い金属がいきなり500円玉になるのではなく、立方体→球体→円→半分だけ500円→全部500円という理屈の通った変化に、俺の心もグニャグニャ。手の動きとも絶妙にマッチし、全てに意味がある極上のトリックを楽しめます。
フレンチドロップのオリジナルというわけではなく、元ネタはジョンソン・プロダクトの「ザ・ミント」というマジックです。こちらは銀色の立方体がハーフダラーに変化するというもの。変化の仕方は同じです。このマジックに、フレンチ独自の工夫を加え、隙のないマジックに仕上がっています。
本来なら原案に敬意を表して「ザ・ミント」を購入するべきなのでしょうが、500円玉版の製作に当たって、金属の色から質感、大きさにまでこだわって作ったフレンチドロップの、その職人魂に惚れました。
大きな声では言えませんが、500円玉版のほうが観客に対する受けがいいのも理由の一つです。やはり日常使っているものに変化するほうが驚きは大きいですよね。
変化し終わった500円玉は、完全に検めることが出来ます。どこを調べてもらってもOK。正真正銘、日本の500円硬貨です。疑うスキは1ミリもありません。
気になる難易度ですが、結構難しいです。元ネタの「ザ・ミント」からして商品解説に「初心者には向きません」と書いてあるんですから、その難しさたるや推して知るべし。綺麗に演じられるようになるのにはかなりの練習が必要です。
フレンチドロップでは、解説をDVDで行っています。前オーナー、庄野勝吉氏自らによる実演解説。ブラフコインには1と2があるというのは前述の通りですが、1枚のDVDに両方が解説されています。お得感満載。
そしてこの解説がまた、涙が出るほど丁寧。「この人、コインが好きなんだなあ」と自然に思わされる手つきと表情。上手だなあ。
綺麗に見せるのはかなり難しいですが、楽しく学べると思います。俺は楽しみました。
マスターさえすれば、どこで出しても受けます。場所を選ばないので、その場で思いついたように行えるのも魅力。
「ねえ、何か見せて」
「いいですよ。そういえば、とある友人からこんなものをもらいまして…」
現象がわかりやすく、数回不思議なことがおき、最後も綺麗にまとまるという、ほぼ無敵のトリック。ちょっと見せるのに最適です。たとえば、クイック&カジュアルなマジックを目指す方とかにぴったり。
難易度…★★★
効果 …★★★
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