アクロバティック・ノット
どうも皆さんこんにちは。ようやく梅雨明けで、暑い暑い夏がやってきました!
ここのところの装備は「みずのよろい」な男、ineedadrinkです。
なんの呪いがかかってるのかは知りませんが脱げません。
いやあ、それにしてもめちゃくちゃ蒸し暑いですね!
皆さんも俺のように、立っているだけで滝に打たれた修行僧みたいになってるんだと思います。お互い大変ですね。
さてさて今日は、俺のお気に入りのトリックをご紹介しましょう。
絡み合うロープが織り成す夢のイリュージョン、「アクロバティック・ノット」です。
現象:
マジシャンは白いロープを取り出し、続いて対照的な赤い色のロープを取り出します。
白いロープに結び目を作り、赤いロープと絡ませてからほどくと、
なんと白いロープから「結び目だけ」が赤いロープへと飛び移るのです。
結び目は自由に動き、赤いロープから取れたりくっついたりします。
最後に結び目をほどくと
なんと、赤いロープの中に白い部分が出来ているのです!
さてさて、現象はかなりさっぱりと書いていますが、実際には3分~5分ほどのルーティンになっています。
俺、ロープマジックって苦手だったんですよね。うまく結べないし、解説はなんだかよくわからないし、誰のどんなトリックを見ても同じように見えるし。
そんな俺ですが、このマジックには惹かれました。厳密に言えば完全なオリジナルではありませんが、トリックのアイディアは独創的で本当に面白い。オチも強烈で、一度見たら忘れられないトリックになるでしょう。
絡み合ったロープを解くと、結び目だけが赤いロープに飛び移る。その結び目はくっついたり離れたりして、ほどくと赤いロープと混ざり合い、響きあう、ああ、もう…!
思わず栗田ゆう子でお送りしましたが、そこはかとない上品なユーモアが随所に散りばめられ、よどみなく進行するさまに一服の清涼感。愉快で綺麗なトリックです。
欠点は唯一つ。難しいことです。半端ない難易度。綺麗に行うようにするのには相当の練習が必要だと思います。しかも英文解説。昔の俺なら、数行読んだだけでもう蔵の中へ眠らせていたところでしょう。
しかして最近のトリックはけしからんことに、なんと実演+解説のDVDがついているんですねえ。うひひひ、まったくいけない子ネコちゃんだぜ。
DVDがついていないころに買ってしまった方に、「ごめんよ!」とうしおのような表情で謝りながらディスクをプレーヤーにむにゅっと挿入。
手元にはロープを準備してレッツゴー。
講師はなんと!あのダロー先生が!今や「教え方世界一」の名をマイケル・アマーと張り合う、あのダロー先生が登場!何の心配もいりません。ただただ、彼の指示に従うだけ。
まさに「委ねてごらん」状態ですよ!※ダロー先生はそんな人ではありません。
俺がロープを苦手としているのを知っているかのような優しく丁寧な解説。ワンステップずつ丁寧に進めていく様はまさに世界最高峰のレクチャラー、マジシャンのためのマジシャン。最高だよダロー先生はぁはぁ。
赤と白のロープを使うので、結婚式などにもぴったり。はさみを使わないのも「切る」の忌み言葉を巧みにすり抜けていてお見事。広い場所でも遠くまで現象がわかり、クロースアップからステージまでこなすそのユーティリティプレーヤーぶりはマジック界のカンポスといっても差し支えないでしょう。
ダロー先生が各地のレクチャー、コンベンションで、必ずやるというのも頷けます。これはうける。
鬼もダロー先生のファンなので、早速実演DVDを見せました。
「ええっ!?」
聞いたこともないような声を上げて驚く鬼子。それに驚く俺。
「これはすごい。面白いよ。あんた早速練習しな」
文句なしの鬼シリーズ。もうすぐショーもあることだし、よーし、パパがんばっちゃうぞー。※パパではありません
まあ練習して見せたら、やさし~いダロー先生の隣に鬼コーチがひとり、立つことになったんですけどね…。
えっ?そのときのことですか?はははごめんなさい。実はあんまりよく覚えてないんですよ(遠い目)
今ではすっかりと自分のトリックになり、何も考えなくても行うことが出来ます。ペットトリックと呼んでいいかもしれません。
難しいですが、マスターするメリットは十分すぎるほどあります。ユーティリティプレーヤーをお探しの方は、是非どうぞ。
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