2:『Rubik's card』 | I NEED A DRINK.com

2:『Rubik's card』




suna













どうも皆さんこんにちは。昨日タバスコを食べすぎたせいで尻から火を噴いている男、ineedadrinkです。










もうね、熱くて熱くて仕方ない。今も煙くらいは出てる気がしますもん!










それはそうと、今日はついさっき採れたての体験があるので、そいつをお話したいと思います。










疲れた体を引きずり、今日も帰ってきた自宅マンション。










入り口でオートロックの鍵を探そうとごそごそやっていたら、俺のほかにもただいま帰宅した女子大生(らしき人)が。










俺は知らぬフリを通して階段を上がります。女子大生は俺に住んでいる部屋を知られたくないのか、やたらとゆっくりしたペース。










なんとなく、ブサイクな女子高生が駅の階段でスカートを隠すあの仕草を思い出しました。頼まれたってお前の部屋なんか知りたくねーよ。










女子大生の部屋はどうも203号室のようですが、それはともかく。










階段を登っている俺に、突然耳元で「ジジッ」という音が。










そう、この時期あちこちで鳴きまくっているあいつらの襲撃です。










肺から空気が漏れ、神経が千切れそうなほど引き絞られます。やばい!まだ下には女子大生が!ここで叫ぶわけにはいかない!ちっぽけなプライドが、懸命に、漏れ出そうになる声を押さえつけます。










そして俺の口からは、



















「ぁふひっ!」

























マンション中に響く俺の珍妙な声は、エコーと共に闇夜に吸い込まれていきます。










夜もいい時間に、階段の上から、怪しげなおっさんが「ぁふひっ!」










…うん、通報するね。










急いで部屋に駆け込み、女子大生に部屋番号を知られないように息を潜めましたよ。今も尻から煙を出しながら、ひっそりと更新中です。
















それとは全く関係ありませんが、今日は、トミー様の二つ目、「ルービック・カード」をお届けしたいと思います。










日本では前田さんが良くやっているのを見ます。2004年に汐留でショーをされていたときも演じていました。
















現象:
















マジシャンは観客に一枚のカードを選んでもらい、覚えてもらいます。
















それから手のひらサイズの箱を取り出し、ふたを取ると、中にはサイコロ状の物体と砂時計が。
















それぞれの面にはトランプの一部分が描かれています。
















「今からこれを使って、あなたの選んだトランプの模様を作るから、時間を計って欲しい」
















マジシャンは砂時計だけを取り出し、観客に渡すと、箱にふたをしてテーブルにおいておきます。
















「では、あなたのカードを教えてください」
















観客が選んだカードが「スペードの7」だったとします。観客に砂時計をひっくり返してもらい、マジシャンがふたを開けると、


















































































既にスペードの7の模様になっているのです。

























何が凄いって、これだけのユーモア、これだけの不思議を備えながら、なおかつ全ての動きにきっちりとした意味があること。










しかも意味が意味をカバーし、組み合わさって新しい意味を成す、まさに知恵の歯車。しびれて気が遠くなって熱が出そうです。










とあるものを作らなければならず、それなりの手間がかかりますが、決して作れないというものではありませんのでご安心下さい。俺も前田さんさえやっていなければ作っていたと思います。残念。










トミー様は手のひらサイズの箱を、前田さんはかなり大きめの箱を使っています。これはサロンでも演じられるようにした結果で、このアイデアはいい!遠くにいてもわかりやすく、実に親切です。










現象自体はいわずもがな。このあまりの不思議さは、動画でご紹介できないのが実につらいところ。ふたを閉める直前までバラバラなのが見てわかりますし、閉じてからも振ったりゆすったりしませんし、ふたを閉じてからは一回も触っていません。常に観客の目に見えるところにあるのですり替えも不可能










なのにふたを開けると観客のカードがコンニチハ。灰色の脳細胞でもこの密室の謎は解けないでしょう。










難易度は簡単な方に入ります。一つか二つ、ポイントを抑えながらやるだけ。これぞ「戦う前から既に勝負は決まっているのだ」状態。観客に見せるマジックとはどういうものなのか、トミー様がきっちりと見本をみせてくれます。










面白くて、不思議で、簡単。現象もわかりやすく、ストレスもない。
















こいつ完璧超人か――!?
















難易度…★★☆




効果 …★★★










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