3:『Deja Reverse』
しかし承太郎 わしゃ、これで3度目だぞ。
人生で3回も同じカードが表返るだなんて、そんなやつあるかなぁ。
どうも皆さんこんにちは。こないだ鬼子といるときにこのブログの話をしたんですよ!
「鬼子、俺たちって二人でI NEED A DRINK.comだよな!」
「うーんまあね…」
「どうしたどうした?ノリが悪いじゃんか!」(親指をビシッ!とたてながら)
「あのさ、確かにあたいとお前、二人でI NEED A DRINK.comだとは思うんだけどさ」
「うんうん」
「あたいがI NEED A DRINK.coで、お前がmだよね」
「なぬう!?」
「貢献度から言っても、誰が見たってそうでしょ」
「ちょっと待て!このブログは俺が書」
「それにあんたドMだし。丁度いいよね」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
「待って!俺はどちらかというとS」
「Mだよね?」
「…Mです」
こんな日常に喜びを感じているドMな男、mです。
さてさて今日はトミー様の3つ目。最初に述べたとおり、このジャンルのマジックの中では世界最高といっても過言ではありません。
それでは参りましょう。「デジャ・リバース」。
現象:
マジシャンは観客二人に手伝いをお願いします。
それぞれ一枚ずつカードを選んでもらいます。ここでは、一人目がハートの5、二人目がスペードの2だったとしましょう。選んでもらったらよく覚えてもらうのですが、マジシャンは何かに気づき、一人目の観客の肩に手を伸ばします。
「おや、カードがついてますよ」
観客の肩から数枚のカードを取り出し、デックに戻します。
観客にカードを覚えてもらったら、それぞれを戻してよく混ぜ、懐から喫茶店でよく使われるような塩のビンを取り出してきます。
「ちょっとしたスペクタクルをお見せしましょう。これは魔法の粉で、振り掛けると観客の選んだカードだけがデックの中で表返るのです。それでは、どちらのカードから先に当てましょうか。どちらでもいいのですが、選んだカードを教えていただけますか?」
そう言ってビンを振りますが、中からは粉は出ず、代わりに「ピッピッ」と珍妙な音がします。
マジシャンはカードを開いていきます。中ほどには、確かに一枚だけ、表向いたカードが。
まさにハートの5です。
ハートの5を裏返してデックに戻し、もう一度粉を振り掛けます。
カードを広げていくと、やはり一枚だけ表返ったカードが。
ハートの5です。
マジシャンは首をかしげ、もう一度裏返してデックに戻し、塩をかけます。
そして出てくるハートの5。
マジシャンはハートの5をしげしげと眺め、ついで塩のビンをダメな部下でも見るかのようにした後、手順をそらで追いなおし、じっくりと確かめながらもう一度繰り返します。
ヤッホー!ハートの5がまたしても!
マジシャンはハートの5をビリビリに破き、デックからよけておきます。
これで一安心!今度こそ!と粉を振り掛けると。
亡霊のように現れるハートの5。
では先ほど破ったハートの5はまさか!?そう思い見てみると、
なんと
スペードの2になっているのです!
恐ろしい…なんたる完成度。
タイトルの「デジャ・リバース」ですが、「デジャヴ(かつて見たような景色)」と「リバース(ひっくり返っている)」の合成です。デジャヴは「デ・ジャ・ヴ」と分けることが出来ますが、そのうちの「ヴ(景色)」の部分がなくなり、「リバース」と合体することで、「かつて見たようにひっくり返っている」という意味になっています。
トミー様の代表作であり、DVDだけではなく書籍にも解説されています。「ブックス・オブ・ワンダー」は言うに及ばず、日本語として翻訳されているものにも「ニューヨーク・マジックシンポジウム・コレクションNo.5」があります。
いつもならDVDよりも書籍を薦めるんですが、これに関しては書籍よりも先にDVDを見ることをオススメします。トミー様本人がこの魔法を使った際の、圧倒的な破壊力は是非見ておくべきでしょう。
「難易度が難しい」ということさえ目をつぶれば、このトリックはまさに世界最高峰。オープニングからエンディングまで綺麗にまとまった流れ、現象のわかりやすさ、散りばめられた綺羅星のごときユーモアと非の打ち所なし。しかもノーギミック。いつでもどこでも誰とでも、この究極のマジックが楽しめるというわけです。
俺もねえ…マジックはじめて長くなってますから、最近じゃすれちまって、誰かのを見ててもタネはどうだとか、今そこで動きを止めさせたらどうなるかなとか、そんなすれっからしなことばっかり考えちまうんでさあ。
そんな俺ですが、久しぶりにマジックで大笑いしましたよ!見事なまでにユーモアと技術の融合した姿…!
あれこそがマジックの理想像だ!
特にトミー様の表情が半端ではありません。もうね、なんというか、すげえいい!今なら抱かれても構いません。
難易度は鬼といって過言にあらず。正確にいうと、テクニックはそんなに必要ないんですが、必要な雰囲気に始まって、話術、ユーモア、仕草など、全てがトミー様専用にチューンされているので、コピーが出来ないんです。無理すれば出来ないこともないでしょうが、一度でもトミー様のマジックを見たことのある人が見た日には、いい笑いものになるのが関の山。
まさにチョモランマに挑むようなものだとは思いますが、是非がんばってください。これをマスターした日には、俺が妄想するまでもなく、「きゃっかわゆい」とおんなどもは大喜びです。
難易度…★★★
効果 …★★★
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