ミスターラビット
どうも皆さんこんにちは。電車の窓ガラスに映る自分の姿はいつもやせている男、ineedadrinkです。
さてさて。スポンジDVDのレビューがおわったばかりだというのに、またしてもスポンジのレビューですよ!
愛用トリック、「ミスターラビット」です。
現象:
マジシャンはスポンジで出来たウサギを取り出し、観客に良く見せます。
観客に握ってもらい、おまじないをかけると、
観客の手の中で二羽になって出てきます。
その二羽をもう一度観客に握ってもらうと
今度は三羽になって出てきます。
三羽を観客に握らせると
モウイヤ!四羽になって出てきます。
四羽をマジシャンが握り、
「今、手の中には何羽入っていると思いますか」
と聞きます。観客がなんと答えようと構いません。手を開けると
ビッグなビッグな、「ミスターラビット」が現れるのです。
もう何も言いません。「なんだこんなの、テンヨーじゃん」といっている方、騙されたと思って買ってください。
ここまで完成されたアイテムを見たことがありません。世界でのトップシェアを誇るスポンジブランド、「マジック・バイ・ゴッシュ」のスポンジを、まさに蹴散らすほどの完成度。俺、生まれてこの方これよりやわらかいスポンジを触ったことないです。
さわり心地は、極上のシルク。しっとりとした上品な触感は、1000円で買ったとは思えない満足度。まさに貴族のスポンジ。キング・オブ・スポンジ。「世界一柔らかいスポンジ」の看板に偽りなし!こればかりは素直にテンヨーをほめたいと思います。すごいぞテンヨー。偉いぞテンヨー。
形もGOOD!可愛いうさぎたんにしたことで、実に受け入れられやすい。オンナノコに見せたときには「可愛い~!」、オトコノコに見せたときには「お、おう…いいじゃねえか」ってなもんですよ!色も綺麗に発色しています。
昔はもっと固かった(それでもゴッシュ製のものよりは柔らかかったのですが)ものを、改良しています。色もより明るくなっており、実に見事。けなすところが見つかりません。
さらにさらに!ついてくる手順も素晴らしい。通常、スポンジといえば付き物のあの技法、フェイ○・パスが必要ありません。それでいてこの効果。最初見たときには鳥肌立ちました。なんだこの解決法。
クレバーすぎる。
このアイデアがテンヨー社員のものなのか、はたまたどこかからもらってきたものなのかはわかりませんが、これを思いついた人とデスノート並みの頭脳戦をやっても確実に負けます。こんな身近に、こんなすごい…まさに現代の青い鳥。メガネっ娘はそれを外すと美人になるって言う法則は本当なんだよ!
…興奮して何を書いているのかわからなくなってきましたが、スポンジをはじめるならこれを買うのが一番良いです。俺断言しちゃいますよ。これより上は有りません。
しかも難易度は超簡単。パッケージを開けて、30分もすればもう人前で見せられます。割にクライマックスもしっかりとついており、ジャンビッグなミスターラビットの登場には悲鳴が上がります。
なになに?テンヨーのなんか、恥ずかしくてとても人前で出せないよ、だって?
「ははは。それはマジシャンの勝手で、お客さんはこういうのを見るのが好きみたいだぞ」
まさにノ貫状態。出してみればわかります。テンヨーかどうかなんて買った人しか知らないことで、見ている人には関係ありません。素材は世界のどこで買っても、これを超えることはないです。自信を持ってください。
説明書どおりじゃ、物足りないよ、という方は、WGMのスポンジシリーズをどうぞ。たくさんのバリエーションが解説されており、懐が広がると思います。
難易度…★☆☆
効果 …★★★
- ミスターラビット
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涼宮ハルヒの挑戦
「ああもう!どうしてあんたばっかりがあたしの考えを読むのよ!納得いかないわ!」
手に持っていたカードを勢いよく机に叩きつける。何の罪もないのに落下の恐怖を味わうことになった気の毒なハートのキングは、乾いた音を立ててひっくり返った。
「絶対カードを見られないようにしたし、あんたが残りのカードを調べたりしないかも確認したし、カードの裏に秘密の模様もなかったし、ポーカーフェイスだってしたわ!」
さっきの、あの福笑いみたいな顔はポーカーフェイスだったのか。毒キノコをヤケ食いしたような表情だったから、少し心配していたんだ。
「そんなことはどうだっていいのよ!あたしが言いたいのはね、つまりあんたが何の手がかりもなしにあたしのカードを当てるのは不可能だって事なの!それなのに現実にはあたしのカードがなんだか、あんたにはわかってるのよ!超能力者でもなければこんなことは不可能だわ!」
眉間に深い深いしわを刻みながら、うーうーと唸るハルヒ。
ハルヒが、大きな目を半分にしながら聞いてくる。
「…あんたまさか、本物の超能力者じゃないでしょうね」
「そんなわけないだろ。マジックだマジック」
俺はハルヒが机に投げつけたカードを拾い上げ、箱にしまいながら答えた。本当だ。ただのブレイクスルーシステムを使ったカード当てである。ハルヒがカードを一枚取り、俺が残りのカードをケースにしまってハルヒのカードを当てようとするそのときには既に、俺にはハルヒのカードがなんだかわかっているのだ。
このマジックを俺に紹介してくれたのは古泉である。最初に「カードのメンタル」と聞かされた俺は断ろうとしたのだが、「まあまあ。すごく、いいものですから」と小冊子を半ば無理やり押し付けられ、読むものもないのでぱらぱらとめくり、内容に感動してここにいたるというわけだ。
未だ消化不良の猛獣のような声をあげるハルヒの後ろで、俺と目があった本物の超能力者が肩をすくめる。今回ばかりは感謝してもいいな。
「えぇー!?涼宮さん、絶対にキョンくんにカードがわからないようにしてたのに…」
まるでビー玉のようにつぶらな瞳を目いっぱい開けて、俺の天使が驚いている。朝比奈さん、俺、メンタルマジックは好きじゃないけど、アナタのために好きになることにしました。
「……。」
先ほどから一言も発していないもう一人のSOS団員は、マジック自体に興味がないようで、指定席で一人、いつものようにハードカバーのページを繰っている。長門にしてみれば、カード当てなんて物自体、何が不思議かわからないんだろう。1から52までの数字と好きなカードを一枚言わせ、未開封のデックから言われたカードを言われた数字の枚数目から取り出すことも出来そうだ。
「うまくいってよかった。今日はこんなところだな」
ハルヒの反応が良かったので、俺はこれで切り上げることにした。これ以上マジックを続けて、失敗したら台無しだからな。いつもなら見せるマジックのうち、二つか三つはネタバレすることになる。なにしろハルヒの勘のよさ、観察眼の鋭さときたら、ホームズも裸足で逃げ出すほどだ。俺ごときがハルヒの目をすり抜けようとすること自体が無理な相談ってもんだろ?
「……。」
ハルヒは大泥棒の孫を追う警部みたいな目をしながら俺がカードをしまうのを見ていたが、やがてぽつりと言った。
<続く>
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ポケット・フィンガー・チョッパー
「指ギロチンだってー。こわいねー。下の野菜なんか真っ二つだよ」
「本当だなあ」
「マジックだとはわかっていても、万が一にでも指切れちゃったら大変。怖いなあ」
軽くため息をつき、通り過ぎようとする鬼子。
さっとブツを鬼子の指にはめ、間髪いれずに刃を降ろす俺。
「ぎにゃーす!」
「平気平気。これ、絶対安全なんだから!」
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黒い宝石。
マジックの話ではありません。お魚の話です。
小学2年生で初めて食べた際、あまりのうまさにマジでほっぺたを落とした魚、黒むつの照り焼きをついに昨日!およそ20年ぶりに食べに行きました!
まだ食べたことがないという方は、人生の6割を損しているといっても過言ではないくらいです。早く食べてください。どのくらい凄いかというと、食べながら笑いがこみ上げてくるほどです。「今からアナタを笑わせる。これは防ぐことは出来ない」→むつをぺろり→「ほーらね」の最強メンタル。もう「むつが出る」って聞いただけで白旗。まさに「こっちのムツも地上最強だぜ」状態。水中にいる?知りませんよそんなこと。
そのうまさから、何度も食べたいと親にねだったのですが、「また今度」「また今度」「銀むつならいいよ」とかわされ続けて19年。すっかり大人になりましたが、あのときの感動は片時も忘れたことはありませんでした。
今でも実家で魚を焼くときは、必ず「むつ」と注文します。まあ出てきたことはありませんけど。
そんなこんなで鬼子と出会い、「好きな料理って何?」と聞かれたときに、
「むつ。むつは火を通した魚の中で、世界最高のうまさだ。高いけどそれだけの価値がある。まず深海魚だからあんまり取れなくて、だから希少価値があって、骨は多いんだけど、しかしてその身は口に入れた瞬間ほどけてとろけるまさに天上の音楽…」
と語り続けていたら鬼子がむつを出してくれる料理屋を調べてくれましてねえ。
お店に行くまで俺は知らなかったんですが、誕生日でもないのにこれはうれしすぎ。
板前さんに「照り焼きでお願いします」と鬼子が頼んでくれ、待つこと20分。
いよいお料理が運ばれ、俺の前に置かれます。
おお、銀むつとは比べ物にならないこの馥郁たる香り。
ゆっくりと箸を伸ばし、そのやわらかい身をほぐしてつまみ、
食べた瞬間、
津波のように押し寄せる19年間の様々な思い出。
京極さんが四万十川の鮎を食べて泣いた理由がわかりました。腹よりも、胸がいっぱいになるんです。
…で、特にオチはないんですが、あまりにすごい体験だったので今日のテーマはこれ。マジありがとう鬼子。
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Michael Finney:Sponge Ball Routine with WS
どうも皆さんこんにちは。ここのところ、記事を書いている最中は五分に一度下書き保存をしている男、ineedadrinkです。
さてさて今日は!今日はついに!スポンジDVDのレビューが最終回を迎えます!
長かった…本当に長かった…。
サボりにサボって一年数ヶ月。「もうスポンジレビューは終わったんですね!」といわれることもしばしば。
無理もありません。立場が逆なら俺だって終わったと思います。
しかし!しかしついに!ここに大団円を迎えることとなったのです。
なんだか、金八先生の最終回みたいな雰囲気がしてきました。心なしか、「送る言葉」が聞こえてくるような…。
それでは、涙と共にタイトルを読み上げましょう。マイケル・フィニーで「スポンジボール・ルーティン・ウィズ・ウォッチスチール」。
現象:
マジシャンはスポンジボールを一つ取り出し、左手に乗せます。
それを右手で取り、
「ボールはどちらにあると思いますか?」
と聞きます。
観客が「右」と答えると、スポンジボールは左手から出てきます。
何度か繰り返しますが、観客は当てることが出来ません。マジシャンは困ったような顔をした後、
直径10センチはゆうにある巨大なスポンジを取りだし、同じことをやって見せます。
手からはみ出しているので、観客はこれを当てることが出来ます。
続いて観客に手伝ってもらい、一つをマジシャンが、一つを観客が握りこみ、観客に「GO!」といってもらいます。
しかしスポンジはマジシャンの手の中ではなく、観客の手の中に飛び込みます。
「今度はお客様だけにやっていただきましょう」
両手に一つずつ、スポンジを握り、おまじないをかけます。
しかし、ボールは移動しません。
「おかしい。そんなはずはない」
マジシャンは観客の手からスポンジを受け取ると、一つを右手に、一つを左手に握りこみます。
おまじないをかけると
スポンジボールは無事移動し、
残った手の中からは、観客が先ほどまでつけていた腕時計が出てくるのです。
最初は正直、どこのプロレスラーかと思ったんですが、中身は意外と紳士でした。
スポンジマジックにウォッチスチールを加え、これだけでお金の取れるルーティンに仕上げています。前段のスポンジマジックからの心理的な刷り込みが実にいい感じ。
何をやるか知らないで見たら、間違いなく引っかかります。
スポンジの現象は従来どおり。手法に重きを置き、あまり見たことの無いムーブを使っています。
ウォッチスチールはマジック自体初見でしたが、解説が丁寧で勉強になりました。
とまあ、おおよそ好印象だったのですが。
傍で見ている分には面白いのですが、俺はやらないだろうなあ。
主な理由は二つありまして。一つ目は、スポンジルーティンにあまり魅力を感じなかったこと。
相当に挑戦的なルーティンですから、やる人間の雰囲気によってはそこでマジック自体見てくれなくなる可能性がありそうです。
「お客はマジシャンが一人勝ちする舞台からさっさと降りて、二度と君を見ないよ」ってことですな。
これが延々マジシャンが当てられてしまう演出ならいいのですが、サクラでも雇わない限り無理でしょう。
もう一つはこのマジックのメインディッシュでもあるウォッチスチール。
観客の腕時計をスチールするのに、どうしても観客自身を力強く扱わなければならない箇所があり、それが引っかかっています。
DVDを見る限り、観客のほうは全く気にしていないようなんですが、見ているほうは「なんだこの天山」とかそんな感じですからね!「明るく紳士に」をモットーとする俺にはちょっと…。
…今のは笑うところです。
そんなこんなで、俺的にはパスでした。キャラクターが会う方には、是非にとお薦めします。見てると面白いのは確かですからね!
…最後のレビューが、こんなんでいいのかとは思いますが、まあ良しとします。何しろ俺は、自分に甘い男、ineedadrinkですから(胸をそらす)。
それにしても、こうやって画面を眺めながら文字を打っていると、まるでレビューを始めたばかりのことを思い出します。何を見てもワクワクしてたなあ…。
あれ?パトラッシュ鬼子…お前…僕を探しに来てくれたんだね…。
わかったよ…お前はいつまでも僕と一緒だって…そう言ってくれているんだね…ありがとう。
鬼子…僕は見たんだよ…。一番見たかった、スポンジDVDのレビューが全部揃ったところを。
だから、だから僕は今、すごーく幸せなんだよ。
鬼子…疲れたろう。僕も疲れたよ。
なんだか、とても眠いんだ…。
鬼子…。
難易度…★★★
効果 …★★★
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再発。
普通のサラリーメンがあっという間にダメ人間へ変わってしまう恐ろしい病気、「欲しい欲しい病」が再発しつつあるのを感じます。
ラーセン氏と、「例のあの人」のDVD…。見るたびに体の奥がムズムズとしてきます。 こりゃイカン。
それにしてもおかしい。この病気はすでに完治したはずなのに…。
ところで本日ですが、仕事が多忙のためレビューはおやすみです。
明日はいよいよ!最後のあの人が登場予定。お楽しみに!
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油でも売りますかね。
今日もイベントに向けてのマジックを練習です。後ろには鬼子。
「ちゃんと出来上がるまで、カードとか触んなくてもいいよ。どうせ使わないんだし」
お、鬼…。
それにしても、鬼子にサロンマジックに縛られれば縛られるほど、湧き出てくるクロースアップマジックのアイデア。
がまの気分です。
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さよならレビュー。
さっきまで書いていたレビューが、インターネットエクスプローラーのせいですべてパーになりました。
突如画面に現れる「アドオンで問題が発生したため、強制終了します」の文字。
下書き保存すらさせてもらえませんでした。
だからマイクロソフトは駄目なんだよチクショー!(酒をあおりながら)
書いていたレビューは「エクスチェンジ」でしたが、二度書く気力はないのでたぶんこのままお蔵入りすることでしょう。
ということで今日の更新はお休みです。申し訳ありません。
鬼子が「練習しろ」と言ってますが、フテ寝することにします。
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告白。
昨日の件、鬼子に勇気を出して告白しました!
「鬼子!俺、ラーセンさんに惚れてるんだ!どうしても手に入れたい!もうアイツしか見えないんだ!わかってくれ!」
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注文したい…。
ホームページに掲載されている美しいコインたち。もうウットリ。
問題はウチの鬼ですが、なあに!事情を話せば分かってくれるさ!
俺、今抱えてるマジックをマスターしたら、注文するんだ…。
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